2017
01.21

「この世界の片隅に」つまらない?

Category: 未分類
観ておくべきと複数のひとからすすめられていた「この世界の片隅に」やっとみることができました。

 あったかさと、怒りと、そして愛しさと、切なさと、心強さとが同時に湧いてくるような不思議な映画でした。おわったあと映画館の空気(その時代の空気?)を共有していた観客客はしばらくの間だれも言葉を発しませんでした。

 全編、背景もほのぼの、人物の絵もかわいらしく、登場する人たちは良い人で、あたたかいトーンではあるのですが、豊かな戦前の生活から、だんだん物がなくなり、食事も貧しくなり、男性が戦地に取られ、そのうち空襲が始まり、大切な人が次々とあっけなくいなくなる戦時下の日常の空気が淡々かかれていて逆に恐ろしいほどのリアリティがありました。

ほんわかおっとり天然系の自閉スペクトラムであろう主人公のすずさん(能年玲奈=のん)の声がぴったりあっていてすばらしい。ふだん普段ぽーっとしているすずが玉音放送のあと怒りをぶちまけて泣いていたシーン。いつもいつも強がっていて意地悪に見えた義姉さんの本音・・。淡い恋愛の描写など、心を揺さぶられ自然に涙がポロポロ湧いてくるシーンが次々と続きます。

 その時期に広島に住んでいて間一髪で難をのがれた祖母、原爆のあとしばらく医療救助に入ったという医学生だった祖父も、戦争のことはあまり語ることはなかったけど、生きているときにもっと話を聞いておけばよかったな。

 昨年ヒットした「シン・ゴジラ」も「君の名は。」も東日本大震災をモチーフにしていますが、原発事故はともかく震災は自然災害でだれの責任でもありません。しかし「この世界の片隅に」に描かれているのはつい70年ちょっとまえの現実にあった戦争であり防げたかもしれない悲劇です。なぜこんな戦争に突き進んでしまったのか改めてきちんと考えるべきですね。

 紛れもない名作だと思いますが、あまり地上波のTVなどでプロモーションがなされないのは現政権にとって都合が悪いためでしょうか?それでも口コミの評判ジワジワと見る人がふえ100万人を突破したようです。(めざせロングラン上映、超えろ「君の名は。」)

 今だけ金だけ自分だけ、人々のいのちや暮らしよりお国の方が大切な日本バ会議の連中やアレ首相たちはこの映画は見たのでしょうかね?見たのであれば是非感想をきいてみたいものです。
 まだ見ていないこの世界の人は映画館に足を運んで見てほしいです。
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