2016
03.30

家族会レジュメ

Category: 未分類
統合失調症とは「思春期以降に発症し、自明性の喪失、自我障害、幻聴をはじめとする異常体験、(結果としての二次的な妄想も)、認知障害を主症状とし、ストレスがかかると思考や行動がまとまらなくなる疾患。ドパミン遮断作用を主作用とした抗精神病薬に一定の効果(症状の軽減、再発の予防)がみこめる」症候群である。体調管理や周囲の人とうまく波長を合わせることが苦手となり、さまざまな生活障害や関係性の障害を生じる。孤立や不安、対人関係のストレスやささいなライフイベントで症状が悪化する。

アナロジーとしての他の疾患
・ 戦場から戻ってきた兵士(異常体験の例え)
・ 因幡の白うさぎ(過敏性の例え)
・ 糖尿病 (素因+環境因。生活習慣)
・ 身体障害(障害としての例え)
 
丸投げから自律へ。(たとえ病気や障害があっても人生を取り戻し、自分なりに生きていけること=リカバリー)
以下のような関わりをバランスよく行うことが必要。

薬物療法、特に治療抵抗性統合失調症治療薬クロザピンについて
・ ドパミン遮断作用以外の作用がある。(めざめ現象)
・ 重大な副作用ありモニタリングサービスを利用した厳密に使用。
  ・ 症状を抑えるだけではなく、回復しやすい脳内の環境をつくる。
オープンダイアログ(開かれた対話)について
  ・ モノローグ→ダイアログ。対等な関係での対話の継続を目的とする
・ 精神的危機が生じた早期からの関係性の維持、修復を目指す
・ 治癒や回復はその結果
社会スキル療法(ソーシャルスキルトレーニング)SSTについて
・ ストレスに対処するスキルを身につける
・ レジリエンス(しなかやさ)の向上
生活支援(包括型地域支援プログラム(ACT)など)について
  ・ 多職種チームによる密で継続的な生活全般に渡る支援
・ 仲間づくり、居場所づくり、就労支援、周囲への支援

薬物療法には効果をみとめるが薬だけでは回復しない。周囲がどのような「まなざし」で接するかにより経過は異なる。害をなすことなく伴走者として回復促進する環境づくりを手伝うことが医師の役目である。
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